リースバックで失敗しない!よくあるトラブルと対策強化ガイド
「リースバック」不動産取引トラブル増で対策強化へ 国交省
2025年3月4日 6時37分
「リースバック」と呼ばれる自宅を売却後に賃貸として住み続ける不動産取引のトラブルが増えていることから、国土交通省は、注意を促す対策を強化することになりました。
「リースバック」は、自宅を売却して現金を受け取ったうえで同じ家に家賃を払って住み続ける不動産取引で、老後の生活費などまとまった資金が必要な際の1つの選択肢となっています。
しかし、契約内容などを十分に理解せず、安い価格で売却させられたといったトラブルになるケースが増えています。
出典:「リースバック」不動産取引トラブル増で対策強化へ 国交省 | NHK | 不動産
リースバックは「家を売却してもそのまま住み続けられる」として注目されていますが、実際にはトラブルも少なくありません。
特に、契約内容の不明確さや家賃の値上げ、契約解除のリスクに気づかず後悔するケースが増えています。
さらに、リースバックはクーリングオフの適用対象外のため、一度契約すると取り消しができません。
本記事では、子なし夫婦やおひとり様がリースバックを利用する際に知っておくべきトラブル事例を紹介し、安全に契約するための対策を解説します。
1.リースバックは本当に安全?
リースバックは「自宅を売却しても住み続けられる」仕組みとして、資金不足に悩むシニア層や子なし夫婦、おひとり様に注目されています。
しかし、すべてのリースバックが安心できるわけではありません。
売却価格が低くなる、家賃の増額、契約解除のリスクなど、気づかずに契約すると後悔するケースもあります。
さらに、リースバックはクーリングオフが適用されないため、一度契約すると取り消しができません。
まずは、どんなトラブルが発生するのかを知り、安全に契約するための対策を考えていきましょう。
2.リースバックのよくあるトラブル事例
①売却価格が相場より低い
リースバックでは、市場価格よりも2〜4割安く家が売却されることが一般的です。なぜなら、買い手(投資家や不動産会社)は将来的に再販することを前提にしているため、利益を確保できる価格でしか買い取りません。そのため、「この価格では老後資金が足りない…」と後悔する人が多いのです。
✅対策
・複数の業者に査定を依頼し、適正価格を把握する
・不動産会社や専門家に相談し、相場を事前に調査する
②家賃が想定より高額になり負担増
売却時の契約で家賃が決まるリースバックですが、想定より高額な家賃を設定されるケースもあります。また、契約時は家賃が安くても、**「契約更新時に家賃が値上がりした」「途中で家賃が上がった」**というトラブルも報告されています。
✅対策
・契約書で「家賃の見直し条件」を確認し、将来的な家賃上昇リスクを把握する
・固定家賃型の契約が可能か確認し、長期間安定した家賃で契約する
③契約更新ができず、退去を迫られる
リースバックは「長く住める」と思われがちですが、契約期間が短いケースも多く、契約満了時に退去を求められることがあります。 一般的に、契約期間は2年〜5年が多く、更新が保証されていない場合もあります。契約終了後に住み続けるつもりだったのに、「契約延長ができず、急に引っ越しを迫られた…」という人も少なくありません。
✅対策
・契約期間と更新条件を事前に確認し、長期間住めるかチェックする
・契約更新が可能か、更新の条件はどうなっているかを業者に確認する
④契約内容が不透明でトラブル発生
リースバックの契約は複雑で、細かい条件を確認せずに契約すると、後でトラブルに発展することがあります。特に**「途中解約の条件」「契約終了時の取り扱い」**を見落とすと、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。
✅対策
・契約書をしっかり読み、わからない点は必ず質問する
・第三者の専門家(不動産鑑定士や弁護士)に契約内容を確認してもらう
⑤クーリングオフが適用されないため契約後の取り消しができない
リースバックは、一般消費者向けの売買契約ではなく「事業者向けの不動産売買契約」に該当するため、クーリングオフの適用外です。そのため、契約後に「やっぱりやめたい」と思っても、原則としてキャンセルできません。
✅対策
・契約前にしっかり考え、本当にリースバックが最適な選択か慎重に判断する
・契約書をよく読み、疑問点は専門家に相談する
3.リースバックで失敗しないための対策強化法
①複数社から見積もりを取り、売却価格を比較する
リースバックの査定額は業者によって異なるため、1社だけで決めず、必ず複数の業者で比較しましょう。
②家賃の値上げ条件を事前に確認する
契約書の**「家賃の見直し条件」**をチェックし、長期的な負担増を防ぐことが重要です。
③契約更新の条件を必ずチェックする
「契約満了後も住み続けられるか?」を契約書で確認し、更新不可の場合の対策も考えておくことが大切です。
④公的機関や専門家に相談する
国民生活センターや弁護士、不動産鑑定士に契約内容を相談し、納得のいく契約を結ぶようにしましょう。
⑤クーリングオフが適用されないため慎重に判断する
契約後に撤回できないため、契約内容を十分理解した上でサインすることが重要です。
4.こんな人はリースバック以外の選択肢も検討を!
リースバックは資金不足を解消する手段のひとつですが、デメリットやリスクもあります。そのため、「本当にリースバックが最適なのか?」を慎重に考えることが重要です。
以下のようなケースでは、リースバック以外の選択肢を検討したほうがよい場合があります。
①できるだけ長く住み続けたい → リバースモーゲージを検討
✅ リバースモーゲージの特徴
・自宅を担保にして、銀行などの金融機関からお金を借りられる
・契約者が亡くなった後に家を売却し、借入金を清算するため、生きている間は住み続けられる
・毎月の返済が不要で、必要な資金を確保できる
✅ こんな人におすすめ
✔️ 「家を売らずに資金を確保したい」
✔️ 「引っ越しせずに老後の生活費を確保したい」
✅ 注意点
⚠ 自宅の評価額によって借入可能額が変わる(築年数が古いと借りられない場合も)
⚠ 長生きすると借入金が不足するリスクがある
💡 ポイント:
リースバックと違い、「家を売却せずに住み続けられる」点がメリット。ただし、借りられる金額は家の価値次第なので、事前に査定を受けることが大切です。
②家賃負担を抑えたい → 低コストの住み替えを検討
✅ 住み替えの特徴
・リースバックのように家賃を払い続けるのではなく、固定費を抑えた新居に引っ越す
・持ち家を売却し、小さな家や公営住宅、シニア向け住宅に移ることで生活コストを削減
✅ こんな人におすすめ
✔️ 「毎月の家賃を払い続けるのが不安」
✔️ 「維持費や光熱費のかからない住まいに移りたい」
✅ 注意点
⚠ 引っ越し費用がかかる(売却資金でまかなえるか確認が必要)
⚠ 新しい住まいの選択肢を慎重に検討する必要がある
💡 ポイント:
家を売却したお金で小さな家に住み替えれば、家賃の心配なく老後を過ごせる可能性があります。公営住宅や高齢者向け住宅も選択肢のひとつ。
③家を売らずに資金を確保したい → 自治体の助成金を活用
✅ 自治体の助成金制度の特徴
・高齢者向けのバリアフリー改修、耐震補強などに補助金が出る場合がある
・固定資産税の減免制度や、高齢者向け住宅改修費補助などを利用できる
✅ こんな人におすすめ
✔️ 「今の家に住み続けたいが、改修資金が足りない」
✔️ 「リフォームをしたいけれど、資金がなく困っている」
✅ 注意点
⚠ 補助金の申請には時間がかかることがある
⚠ 条件を満たさないと利用できない制度もある
💡 ポイント:
自宅を手放さずに住み続けるなら、自治体の補助金を活用し、家の修繕やバリアフリー化を進めるのも一つの方法。 補助金の情報は各自治体のホームページなどで確認できます。
④家族や信頼できる人と共同で住む → ルームシェア・二世帯住宅化
✅ 共同生活の特徴
・家族や親族、信頼できる友人と一緒に住むことで生活費を分担できる
・空き部屋を貸し出し、収益を得ながら生活を維持することも可能
✅ こんな人におすすめ
✔️ 「家を手放したくないが、生活費を抑えたい」
✔️ 「孤独を避けながら、安心して暮らしたい」
✅ 注意点
⚠ 相手との相性やルール作りが重要
⚠ プライバシーを確保する工夫が必要
💡 ポイント:
完全なリースバックではなく、家の一部を貸し出す形にすることで、収入を得つつ住み続けることが可能。 最近ではシニア向けのルームシェアも増えてきています。
まとめ
安全なリースバック契約で後悔しないために
リースバックは便利な仕組みですが、トラブルが多く慎重な判断が必要です。特に、クーリングオフが適用されないため、一度契約すると取り消しができません。
事前にトラブルのリスクを把握し、安全な契約を目指しましょう。冷静に選択肢を比較し、安全な契約を心がけましょう!
▼エンディングノートに|ライフプラン表は、老後を安心して過ごすための心強い味方です。老後資金の可視化は、安心して生活するための大切な準備のひとつです。
未来の不安を解消するには、早めに具体的な計画を立て、自分自身で安心できる老後を築くことが必要です。今から始める少しの準備が、これからの人生にゆとりと安心をもたらしてくれることでしょう。
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